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UPDATE: '05.03.21

「資源循環型住宅技術開発プロジェクト」の成果報告会
 〜 積水ハウス、大和ハウス工業の各グループが資源循環型住宅を提案 〜

 経済産業省が2000年から5ヵ年計画で取り組んできた「資源循環型住宅技術開 発プロジェクト」の成果報告会が行われた。このプロジェクトは21世紀にふさわ しい資源循環型住宅像を確立することを目的として
(1)3R(リデュース、リムーブ、リサイクル)対応住宅システムの開発
(2)住宅の評価・管理技術の開発
(3)住宅用高効率エネルギーシステム総合化開発
――の大きく3テーマの研究開発を通じて、新たな資源循環型住宅住宅システム や資源再生ルートを構築し、持続可能な資源循環型社会に必要な仕組みの提言を するというものである。

 4グループ14企業で構成された「生活価値創造住宅開発技術研究組合」が委託 を受けて取り組んできたもので、5年間で24億円、延べ1000人規模の研究者、技 術者が参加したという。
 報告会は、プロジェクトの活動報告、資源循環型住宅の評価技術、企業グルー プ(積水ハウス、大和ハウス工業、鹿島建設、竹中工務店)の提案する資源循環 型住宅、資源循環型住宅を支える社会的しくみ作り――と続けられた。

 これまで建築物の環境性能を評価するツールはあったが、資源の循環性を評価 できるツールがなかったため、ラベリングツールとLCA評価ツールが開発され、 共通も“ものさし”が提示された意義は大きい。
 また、「建物のLCA計算ソフト」(Excelの複数シートで構成)で必要事項 に数値を記入することで、計算結果がグラフで出力できる。

 企業グループの提案のうち戸建て住宅を対象とした積水ハウスグループと大和 ハウス工業グループの提案を紹介しておこう。

<積水ハウスグループの資源循環型住宅>

 資源循環型住宅としての基本的要件「住宅の長寿命化」「リサイクル率向上」 「エネルギーの効率的利用」を整えると共に、長寿命で資産価値が評価される住 宅であること、資源循環の輪の形成を促進し、持続可能な社会の仕組みの中にう まく適合するツール・システムを備えることをコンセプトに研究開発した。

 具体的には、
(1)住宅の長期サポートシステムの開発
(2)外断熱工法による住宅の高耐久・長寿命化のための技術開発
(3)燃料電池コージェネレーションと二次側機器との最適組合せ技術の研究
(4)廃ガラスの多孔質軽量建材への転換技術の開発
(5)地下水利用型地熱回収冷暖房・給湯システムの研究開発
(6)建設廃棄物のリサイクル指標研究
(7)低層住宅の解体分別・取り外し技術の研究開発
 ――に取り組んだ。

     

 現在の積水ハウス標準仕様を<基準案>、研究開発テーマ+現有の資源循環対 応技術導入の仕様を<対策案>として資源循環性能を評価している。

 ラベリング評価で総合レベルをみると<基準案>がB(ある程度の資源循環を 考慮したレベル)であったのに対して<対策案>はA(現在の技術で最高の資源 循環を考慮したレベル)であった。
 LCA評価では、<対策案>は<基準案>に比べ「ライフサイクルエネルギー 投入量」28%減、「ライフサイクルCO2排出量」29%減、「バージン資源投入 量」53%減、「建設廃棄物発生量」72%減となっている。

<大和ハウス工業グループの資源循環型住宅>

 重量鉄骨系プレハブ構造を活かした資源循環性能を追求、
(1)資源循環型鉄骨系プレハブ住宅の内装システムの開発
(2)資源循環型鉄骨系プレハブ住宅の基礎・躯体構造システムの開発
(3)外装廃材を原料にした耐火野地板の開発
(4)資源循環型高耐久塗料・塗装システムの開発
(5)高性能を有する木質繊維板断熱材の研究開発
(6)吸放湿などの多機能を有する、リサイクル可能な内装下地の開発
 ――に取り組んだ。

     

 現在のダイワハウス重量鉄骨系商品の標準仕様を<基準案>、6つの要素技術 +その他「資源循環」に関わる技術を導入した仕様を<対策案>として資源循環 性能を評価している。

 ラベリング評価で総合レベルをみると<基準案>がB(ある程度の資源循環を 考慮したレベル)であったのに対して<対策案>はA(現在の技術で最高の資源 循環を考慮したレベル)であった。
 LCA評価では、<対策案>は<基準案>に比べ「ライフサイクルエネルギー 投入量」30%減、「ライフサイクルCO2排出量」32%減、「バージン資源投入 量」63%減、「建設廃棄物発生量」61%減となっている。

 今後、このプロジェクトで開発した研究成果を社会に定着させていかなければ ならない。